【感想】しゃばけシリーズ最新刊『とるとだす』ってどういう意味だろう?

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【感想】しゃばけシリーズ最新刊『とるとだす』ってどういう意味だろう?

しゃばけシリーズ『とるとだす』この意味って何?

今回の”しゃばけ”では、沢山知っている名前が出てきます。
昔話に出てくるような名前です。


名前がキーワードではないのですが、

『とるとだす』のタイトルって、薬を摂り過ぎたのだから出してねってことなのでしょうか。


意味がとても引っ掛かりました。

なんでこんなことをグジグジ考えているのかと言いますと、


本文中に答えが返ってきました。


「若だんな、あっさり考えたら、そいつが誰だか、分かるんじゃないか?」


最近あった自分の身の回りの出来事のことで、

”もう少し、物事を簡単に考えてって”

教えてもらったのだと確信しました。

本って読み手に何かしらのことを教えてくれます。
いつもながらすごいなぁ~って思っています。



しゃばけの主人公の、長崎屋の若だんなは

「筋金入りの病人」です。

唐薬問屋さんは、

「自分の店の薬を飲めば、病弱な若だんなの体が、そりゃあ強くなる」「元からすっきりして、直ぐに丈夫になるって」


と自分の薬を過大に宣伝しました。


親は、そんな都合の良い薬はないと思っていたでしょう。

でも、万に一つは本当かもしれないって考えてしまうものなのですね。


・じっくりと話を聞いて、
・試しにその薬を自分で飲んでみたのです。

それを見ていた、色々な思惑を抱えた同業者は、

かなり慌てて、

若だんながすぐに良くなるという薬を差し出しました。


そんなこんなで、どのお店も自慢のとっておきの薬を、長崎屋のご主人に差し出します。

その薬たちを飲む羽目になり、


若だんなのお父さん(長崎屋のご主人)は意識不明に陥ります。


・・・とそんな内容なのですが、


しゃばけシリーズは、人の心の本質を突くと言いますが、
子どもの為に盲目になってしまうお父さんをきちんと描いています。



子どもが絡むと判断がおかしくなる親は、
ちょっと愚かなことをしてしまいます。

自分もそういうことがあったから、当時を振り返り反省をしています。


なにか間違いをおかしても、大丈夫だよって受け入れてもらえる環境があると人は幸せなんだなって、『とるとだす』の物語とは関係なく感じました。

人は間違うものですよね。それを乗り越えて、反省して成長するんですよね。


しゃばけシリーズでは、温かい愛情に溢れているから、寒々しい出来事も、
思いやりの心に変えることができます。



この『とるとだす』では、まだまだ背筋が寒くなるような事件が起こります。


「狂骨」が江戸を震え上がらせます。

よく知る名前も出てきます。


「大黒様」

「少名毘古那神」

「浦島太郎」

「金太郎」


神様たちは人間味に溢れていても、ちょっと近寄るには、恐れ多い存在です。
残酷な面もあります。


不老不死の薬も出てきます。

ところで、不老不死の薬、実際にあったのならあなたは飲みますか?



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